リアップの効果
有名俳優を起用したテレビコマーシャルで
一躍世間に名前が浸透した
大正製薬の育毛剤「リアップ」。
1999年の商品発売以来、
男性育毛剤売上10年連続1位の記録を持つ商品です。
この商品は男性の年齢とともに薄くなる頭髪の脱毛、
つまり「壮年期脱毛症」に効果がある育毛剤で、
「医薬品」になります。
使用方法は髪と頭皮を乾かした状態にし、
1日2回1回1mlを脱毛が気になる部分に塗布します。
リアップの有効成分が頭皮に浸透し、
脱毛抑制効果を発揮します。
リアップは、生え際の頭髪が後退する前頭部の脱毛より
頭頂部の脱毛の方が効果高いとされています。
誤解されやすいのが、塗ったらフサフサの髪の毛が
生えてくるように期待されがちですが、
脱毛の進行を予防する効果ですので、発毛剤ではありません。
数ヵ月後に増毛を実感した人もあれば、
特に変化が感じられないという人もいます。
もし抜け毛を感じていながら、何のケアもしていなかったら、
数ヵ月後おそらくもっと脱毛が進行していたでしょう。
特に変化が感じられない人は、リアップを塗って
脱毛の進行を抑制出来たので、数ヶ月前と変わらない状態を
維持していると考えられます。
リアップを使って、以前より抜ける毛の量が減ったと感じた人は、
効果が出ている事になります。
あるデータでは、目に見えて改善されたと感じる人が全体の27%、
抜け毛が減った、止まったと感じる人が73%だそうです。
この脱毛を押さえる有効成分は、「ミノキシジル」というものです。
これは血管拡張剤のひとつで元々は
高血圧の患者のための降圧剤として使われていました。
ところがこの降圧剤の副作用として、
服用後毛が濃くなったいう報告が寄せられました。
後にこの成分には脱毛症を回復する効果があるということがわかりました。
現在のファイザー製薬が1980年代に2%の
ミノキシジルが入った育毛剤「ロゲイン」として販売し始め、
アメリカ、カナダ、イギリス、フランスなどを中心に
脱毛に悩む男性に使われるようになりました。
日本では医療用の実績がないまま一般医薬品(大衆薬)として
承認されたダイレクトOTC第一号製品として
大正製薬が欧米より低い1%ミノキシジル含有のリアップとして販売をし、
一躍ヒット商品になりました。
リアップの副作用
しかしこのリアップが承認され販売される前から、
この成分について医師や薬剤師など医療関係者から
問題視する声が多数あがり、マスコミでもワイドショーなどを中心に
取り上げられました。
それはリアップの成分であるミノキシジルの副作用が
先行販売の欧米から報告されていたからです。
一般的な副作用は、含有するアルコールやリアップやロゲインなど
外用薬に含まれる「プロピレングリコール」によるアレルギー反応で、
かゆみ、頭皮がはがれフケのような症状、かぶれ、発赤などがあげられます。
問題視したのは、不整脈、動悸、脈が速くなる、胸の痛み、
めまいなど循環器系に症状を訴える報告例が寄せられたからです。
日本でも発売5ヶ月で400万本を売上げ、好調な一方、
海外同様の症状が多数厚生省(現在厚生労働省)に寄せられる状態になりました。
降圧剤として使用される成分が入った育毛剤が
医師の処方もなく誰でも薬局、ドラッグストアで購入出来る一般医薬品(大衆薬)
であることに危惧した厚生省は「医薬品等安全情報」を出し、
もしも異常が生じた時は、使用を制限するように全国の薬局や医療機関に通知しました。
メーカー側は商品の使用方法、有効性、副作用、
もしもの時の相談窓口などきちんと情報を開示することは当然ですが、
消費者側も商品購入に際して、十分に理解した上で購入し、正しく使用しましょう。